商品ジャーナリスト・北村 森《きたむらもり》の仕事=2012年12月

2012年12月31日


この1年も、皆様には大変お世話になりました。
おかげさまにて本年は『途中下車』を刊行し、反響を頂戴したほか、
新たに2本の番組コメンテーター役、3本の執筆連載をいただきました。
来年1月には、株式会社を設立いたします。社名は「ものめぐり」。
引き続きの応援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。



2012年12月29日


雑誌の連載原稿を1本完成。来年GWのレジャー市場予測と提言をまとめる。
並行して、年末年始のラジオ番組に関係する作業を。
TBSラジオ「日曜天国」に、2012年のヒット商品模様についてコメント出し。
RKBラジオ「新春ホリデーSP」で話すネタの打ち合わせ。
年末年始は、1月からの新連載原稿の準備などもあり、原稿祭りとなりそう。



2012年12月21日


夜を徹して、締め切り6日遅れで迷惑をかけた原稿を書き上げた後、
日本ふんどし協会の会長・中川ケイジ氏に会い、話を伺う。
同氏は、協会を1年前に立ち上げ、精力的に活動。
メーカーと密に連携するほか、自身でも商品をプロデュースしている。
同氏の手になる商品、女性の購入比率が高いそう。つけ心地のよさの証。



2012年12月20日


サイバー大学の秋学期、私の講義期間が無事に終了し、
先日、期末リポートの提出締め切りを迎えた。
今期はおよそ80人の受講生があり、ネットを通した議論も盛り上がった。
いま、リポートの採点準備に入っているが、今期も力作ぞろい。
現実のビジネスに活かせそうな内容を綴ったリポートも、確実に存在。



2012年12月19日


朝から晩まで、偶然にも食に関わる仕事が詰まった1日をすごす。
朝一番、都内のとある飲食店を訪ね、取材の申請。ひさびさの緊張感。
午後には、地方の産品を訴求する方策についてブレーンストーミング。
夜、父親の集まるイベントにて、パパ料理研究家・滝村雅晴氏の話を聞く。
「パパ料理とは、自分のためでなく、家族に思いをやる料理」。納得した。



2012年12月18日


今月2度目の大阪出張。今年最後の講師を務める。
広告代理店のマーケッターの方などを前に、今年を振り返る勉強会。
2000年代以降、商品の背景にある物語を強く打ち出す傾向が目立つが、
とってつけたような物語に、もはや訴求力はなく、メッキがすぐ剥がれる。
そうした話を、具体的な事例や、私自身が関わった案件をひも解きつつ。



2012年12月14日


バンダイの調査によると、今年のクリスマスプレゼントは、
1位が例年と変わらずゲームソフト、2位には知育玩具が食いこんだ。
そこで、玩具の大手小売店を巡り、知育玩具の人気ぶりを確認。
都内4店を回ったが、見事なまでに売れ筋の知育玩具が違うのが面白い。
入手した10点ほどの知育玩具、これからつぶさにチェックする。



2012年12月13日


宇都宮出張。県の外郭団体主催のセミナーにて講演する。
いくつもの中小企業が、どのようにヒット商品を開発したのか、
商品の実物を会場に持ち込んで、解説を続けた。
開発をあきらめない姿勢の背景には何があるのか、
既存の商品と何が違うから売れたのか、といった点を話していった。



2012年12月12日


都内にて、大手企業のマーケッターや商品開発担当者向けのセミナー。
2012年のヒット商品模様を総括するとともに、来年の予測を。
企業の都合と消費者の都合がぶつかったとき、
どのように動くのがいいのかについても、考えるところを話した。
この講演を終え、夜は講演を聴く側に。壇上には奥山清行氏。嬉しい再会。



2012年12月10日


大阪出張。大阪商工会議所にて講演を。
食のトレンド分析を、食の業界のトップランナーの前で。少し武者ぶるい。
企業や商品の生命線をいまこそ踏まえるべき理由、などを話す。
講演を終えた後、部会長がされた話に、深くうなづく。
「経営者は創業の心を忘れないこと。忘れたとき、それは倒産するときだ」。



2012年12月05日


大掃除の季節が近づいている。売れ筋の掃除グッズを見極めに出かけた。
昨年は東洋アルミエコープロダクツの「migaku」がヒット、
今シーズンも、数千円の電動ポリッシャーが、メイン棚に数々並んでいる。
一方で、手袋型スポンジ「マジックハンズ」など、手作業向け商品も元気。
電動vs手掃除、どちらが満足か。これから6商品を試用チェックする。



2012年12月03日


TOKYO MX「チェックタイム」に生出演の後、
ABC/全国テレビ朝日系列「ヒットの泉」のスタジオ収録へ。
国内の中小企業が独自開発した商品が、海外からの注目を集める……。
そんな可能性をおおいに感じさせる収録だった。
家電でもクルマでも生活雑貨でもない意外な分野に、海外進出の動き。



2012年12月01日


ホンダ「N-ONE」とフォルクスワーゲン「UP!」の2台を試用チェックする。
どちらも、乗るクルマのダウンサイジングを促すモデルであり、
クラスレスの魅力をもって、打って出ようとしている戦略車。
「N-ONE」は細部デザインの詰めに見るものがあった。スイッチひとつにも。
「UP!」は軽自動車から代替するユーザーも多いと思わせる1台。