商品ジャーナリスト・北村 森《きたむらもり》の仕事=2011年05月

2011年05月31日


扇風機が例年の5~10倍の売れ行きという。そこでUSB給電の小型扇風機を試用比較。
1000円未満のものから5000円近い商品まで。自分の机に据え付けて使う1台。
風量や風向きのセッティング、作動音のほか、意外にも風の質にも違いありと実感した。
節電の夏、長い時間、風に当たることを考えると、疲れない穏やかな風がほしいところ。
風の質、使い勝手で「どこでもマグネット でかせんぷうき」(シグマ)に軍配。1980円。



2011年05月26日


昨日から仙台に出張。最初に会ったのは、大学で准教授を務めている旧友。
震災後、彼は、ボランティアとして、被害が甚大だった地区で日夜、活動している。
街づくりの研究にも携わっている彼が、撮影した記録写真を交えて状況説明をしてくれる。
彼は、携行缶に詰めたガソリンを沿岸部に運び、孤立した集落にも向かったという。
今週後半には学生とともに入るそうだ。彼自身も被害に見舞われたなかでの奮闘。



2011年05月25日


一昨日、昨日と富山出張。小さな港町にある漁協の養殖トラフグに関する仕事だった。
この漁協、近畿大学とタッグを組み、20年越しでトラフグを育てている。
薬品投与ゼロ、餌は天然に極めて近い(ホタルイカも餌に!)。目指すは養殖魚の松坂牛。
富山県庁を通した依頼がきっかけで、私は商品アドバイザーとして協力している。
昨日は地元ラジオ番組で、漁協とフグの物語について話す。まずは県民の支持を広げたい。



2011年05月20日


昨夜は、広告代理店のヒアリングに招かれて、「高級」について思うところを語る。
私にとってはちょうど、高級ブランド隆盛の中国からの帰国直後というタイミング。
日本では高級品を買わないと何か酷い目に遭うわけではない、という話から始め、
ならば、現在の日本でそれらを購入することにどのような意味があるのか、まで――。
相手の広告クリエイターが巧かった。私の呼吸を読んで、言葉を上手に引き出してくれた。



2011年05月18日


北京からの帰国翌日は、TBSラジオでの生出演の後、MM総研大賞の審査会議へ。
ラジオでは、先月に発売されたノンアルコール焼酎テイスト飲料の評価を。
MM総研大賞の審査会議では、この1年間の新製品・サービスを総ざらいする。
鹿児島の醸造所から、東京の大手家電メーカーまで、
日本のものづくりの力、やっぱり捨てたものではないと思った一日。



2011年05月15日


北京のなかでも富裕層が集まるエリアにある家電量販店で、ワインセラーが売れている。
売れ筋なのは冷蔵庫並みに大きなサイズで、値段は日本円にして10万円超。
人気が高まった一因は、この量販店の店長が仕掛けたミニブログだった。
ワインそのものの情報を連日発信することで、ワインセラー需要を喚起するという手法。
この店長、中国の名門大学卒で入社3年目の女性。聡明さが話から伝わってきた。



2011年05月13日


北京滞在の長い日本人ビジネスマンに会い、この都市の消費トレンドを教わる。
とりわけ興味深かったのは、大手の銀行が発行するクレジットカードのプロモーション。
あなたの愛車を洗車します、というカード会員向けサービスが話題を呼んでいるそう。
この付加サービス、銀行側にとってもメリットがある。
磨きたくなるほどの良いクルマを所有する層を確実に取り込める、ということ。賢い。



2011年05月12日


iPhoneやiPadのユーザーに向けて、サイバー大学が
24科目の講義を視聴できるアプリを提供している。
私の講義もこの24科目のなかに選ばれているのだが、大学の担当者によれば、
ここまでの通算ダウンロード数で、私の講義は、孫泰藏氏に次いで2位、とのこと。
多くの社会人の方が、通勤途中などにアプリを活用してくれているようだ。ありがたい。



2011年05月11日


国際標準規格「Qi」に準拠した無接点(ワイヤレス)充電パッドが、相次いで登場。
6月24日発売予定のパナソニック製のサンプルをいち早く借り、使ってみた。
パッド上に無造作に置くだけで充電が始まるというのは、なんともラク。
今後ぜひ、モバイル機器のほか、シェーバーなどの生活家電でも、Qi対応を進めてほしい。
充電するすべての機器を1枚のパッドの上にパパッと載せさえすればよくなるわけだ。



2011年05月10日


昨日は原稿執筆、その後、サイバー大学で講義ブラッシュアップの打ち合わせ。
そして、企業経営漫談士協会のチャリティ夜話に出席。
6人の協会メンバーがそれぞれ、「日本再生」をテーマにプレゼンするという趣向だった。
私が話したのは、日本の中小企業が生きていく道、について。
豊田佐吉翁の「障子を開けてみよ。外は広いぞ」という言葉を引きつつプレゼンを試みた。



2011年05月09日


知人であるコンサルタント、桐野将明氏が、マーケティングの要諦をこう語ってくれた。
「マーケティングって、恋愛とおんなじだと思うんですよ。
 相手にいかにして選んでもらうか。自分を気に入ってもらうか。そういう話。
 仮に選んでもらったとしても、心底愛してもらっているかを意識し続ける必要がある」。
小手先のテクニックを駆使しても相手にそう長くは通用しない、ということ。



2011年05月05日


サイバー大学で私の講義を履修している学生が、ある店の存在を教えてくれた。
埼玉の外れの小さな町にある大正10年創業の豆腐屋なのだが、経営の危機から見事復活。
大転機は、おからドーナツの発売。人気が広がり、昨秋、街のSCにも出店を果たす。
地元の集まりなどで経営改革の話になると、決まってこの店の名が挙がるらしい。
今朝、この「三代目清水屋」を訪ねた。地元客が開店待ち。店の人は親切。そしておいしい。



2011年05月04日


食の安全をめぐる深刻なニュースが飛び交うのは、日本だけではない。
先日訪れた中国・上海でちょうど報道されていたのは、饅頭の賞味期限偽装だった。
そんな上海の家電量販店では「豆乳メーカー」が売れ筋。1万円近くするが、それでも人気。
中国の朝食に豆乳は欠かせない。それを家庭で大豆からつくってしまう家電製品だ。
「キーワードは、自分の健康、そして安心ですね」と量販店の副店長。日本とおんなじ。



2011年05月03日


河田が販売しているナノブロックが、累計販売数で100万セットを超える大ヒットに。
ダイヤブロックの体積比8分の1。極小のサイズ。組み立てるのにも、ひと苦労する。
メガヒットの理由は、その売り方にある。洒脱なパッケージと、小技の冴えたラインアップ。
アメリカンショートヘアなどの動物あり、バースディケーキなどのお祝いネタあり。
結果、20代を中心に大人の女性が振り向いた。インテリア小物として購入しているのだ。