商品ジャーナリスト・北村 森《きたむらもり》の仕事=2011年03月
2011年03月31日
今週はTV番組の収録が何件か続いている。オンエア日時は――。
日本テレビ系列「シューイチ」。4月3日8:00~。「トレナビ」のコーナーに。
テレビ東京系列「たけしのニッポンのミカタ!」。4月8日21:00~。スタジオ出演。
TVQ九州放送「ぐっ!ジョブ」。4月2日と9日の2回、9:30~。スタジオ出演。
「ニッポンのミカタ!」は2時間SP。「シューイチ」「ぐっ!ジョブ」は新番組の初回に。
2011年03月30日
首都圏の物不足が今どのような状態にあるか、先週末から再び調べている。
買いだめを控える空気もあり、状況は少し落ち着いてきた印象。
ミネラルウォーターや紙おむつ、電池も単3型なら、2~3軒回れば、まず手に入る状況。
ガソリンも、以前ここで予測した通り、首都圏では先週末には一段落した。
ただ、やはり強く思う。被災地への最優先供給は堅持してほしい。
2011年03月29日
ある私立大学で、受験生向けガイドブックの編集統括に携わっている。
昨日は入稿前の佳境。赤ペンを右手に握ってのチェック作業が、深夜まで続く。
多くの大学が近年、ガイドブックの制作に総力を注いでいる。立派な装丁、きれいな写真。
だが、美しいだけでいいのか。私の掲げたテーマは「人生を変える入学案内」。
最終校了まで、あと半月あまり。ここからがまた勝負どころ。
2011年03月25日
来月放送予定である2時間の情報バラエティ番組に出演することになり、
昨夕、ディレクターと打ち合わせ。1対1の差し向かい、細部まで2時間近くの議論。
このように、丁寧な準備のもとで制作しているテレビ番組も少なくないのだ。
打ち合わせ後の雑談のなかで出たディレクターのひと言が、また勉強になった。
「テレビは『音』です。音に鈍感な編集をする制作者は、伸びません」。
2011年03月24日
件の漁協から試作品が到着する。これまでおそらく世に存在しなかった品。胸が躍る。
試作品が到着したのを確認後、今日は食品会社の開発・営業陣を前にした講演。
講演を終えた時間に、四国の会社の方から「生きている海苔」の開発秘話を聞く。
漁師だけが食べていた生の海苔の魅力を、消費者に広く伝えたいと考えたそう。
大変だったのは「漁師さん以外は誰も知らない味を、どう説明するか」。なるほど。
2011年03月19日
震災の影響を慮って、卒業式や入学式を中止する学校が少なくない。
ならばせめて、本人たちに、記念になる卒業祝や入学祝を――。
この時季、家電量販店で売れ筋なのが電子辞書。
2月期の業界調査によると、高校生向けと謳う機種が販売台数上位にきている。
その実力を知るべく人気モデルを取り寄せた。これから試用チェック。
2011年03月18日
難航していた「シニアマーケットをどう読むか」という原稿をようやく脱稿。
ご迷惑をおかけしました、のお詫びを書き添えて、広告代理店の担当者に送付。
原稿を送った後は、在京キー局の新番組を担当するディレクターの許へ。
番組初回の1コーナー制作に、情報提供などの面で協力することになった。
気がつけば、新しい年度はすぐそこだった。
2011年03月16日
朝、TBSラジオに出演後、東海道新幹線で浜松に向かい、奥浜名湖へ。
地元事業主のみなさんを前に、地方でのものづくりの好事例について2時間の講演。
質疑応答で挙手が相次ぎ、約束の時刻を超えて質問に答えた。
講演後にメールチェックすると、件の漁協から「試作、かなり良い」との嬉しい知らせ。
震災関連の心配は募るばかりだが、仕事面では引き続き、できることを着実に。
2011年03月15日
乾電池、非常食、携帯型ラジオ、そしてガソリン。
首都圏から消えた商品について、現状と今後の見通しを取材した。
ここに行けば確実に買えると断言できる場所はなく、在庫を見かけた店でも現品限り。
各業界の関係企業はいずれも、被災地に届けることを優先。当然だし、そうしてほしい。
ガソリンも被災地と緊急車両優先。ただ来週終わり頃には徐々に状況好転の可能性も。
2011年03月14日
先週、印象深かった出会いをさらに。
地方の漁協に赴き、力を注いで育て上げた高級養殖魚をどう世に問うかの会議。
長丁場の席で“海の男たち”と語り合うなかで、商品づくりの課題は明確になった。
季節に左右されず、売価は適正、食材を大事にでき、他にない圧倒的な存在感を――。
この解を、私はその場で見つけた。いま漁協では試作にとりかかっている。
2011年03月13日
このたびの巨大地震に際し、罹災された皆様へ心よりお見舞いを申し上げます。
先週、印象深かった出会いについて。
大手流通企業のグループ統括責任者、経営企画部門担当者と、3人で会食。
熱意あふれるおふたりの話を聞くにつけて、
ものを売るとは、人をびっくりさせることなのだ、と改めて実感。
びっくりのタネは価格か、品質か、あるいは……その見極めが勝負なのだ、と。
2011年03月06日
昨日は京都に出かけ、綴織の人間国宝である細見華岳氏の取材・撮影。
工房を拝見しながら、細見家の父子三代に、順に話を伺う。
繊細のきわみである作品を前に、「完成まで相当かかるのでしょうね」と声を漏らすと、
華岳氏は、ただにっこり、「時間、かかりますなあ」とだけ。
ちいさな工房で、指先の感覚を頼りに少しずつ糸を織ってゆき、作品は生まれるのだ。
2011年03月05日
今週の仕事。
FM東京の「Blue Ocean」でコメンテーター。テーマは「新生活応援グッズ」。
富山県での講演には、県庁職員も参加。地域おこしについて思うところを述べる。
講演後に立ち寄った割烹で「おいぼ」に出合う。年にわずか数本しか揚がらないという地魚。
ねっとり旨みふんだんな煮こごり。おいぼ、知らなかった。記憶に留まる、この港だけの味。