商品ジャーナリスト・北村 森《きたむらもり》の仕事=2012年02月

2011年02月28日


今、私の手許に、話題のカメラ2台がある。
来月5日登場の高級コンパクトデジカメ「FinePix X100」(富士フイルム、12万8000円)。
今月発売、人気で品切れ中のトイデジカメ「GIZMON HARF D」(アドプラス、9975円)。
まさに好対照の2台なのだが、正直どちらも面白い。ともに、撮影心をくすぐる。
これらを手にする楽しさは、一部のカメラマニア以外にも伝わるのではないか。



2011年02月27日


先週は、3つのイベントにて講義・講演を。
とりわけ印象に残ったのは、三重県鈴鹿市での「地域ブランドへの道」。
杉樽を使って醸造する小さな味噌蔵の工場長と、イベント後にも会話を交わす。
樽職人が少なくなるなかで、この方法で味噌を造り続けるのは、さぞ大変だろう。
ここのたまりを使ったみたらし団子に、共演の加藤紀子さんと2人して「旨い」と唸る。



2011年02月18日


昨日は、銀行が主催する講演会の後、参加者との交流。
高い技術力を誇りとしている、ある中小企業の会長が、こんなことを話してくれた。
――このご時世、失敗は決して許されないっていうけれどね、
失敗ってのは、中小企業にとっての「研究開発費」なんですよ。
また、そういうふうに考えないと、一歩を踏み出せませんよ。



2011年02月17日


昨夜は東京・大手町にて、女性をターゲットにした、旅にまつわるセミナー。
コメンテーターとして壇上でセッションするするなかで、興味をそそられる話を聞く。
兵庫県・但馬地方の海は、夏の夜、3つの光に彩られる。
沖合をゆく漁船の漁火、ホタルイカがほのかに放つ光、そして夜光虫たちの幻想的な光。
これは見てみたい。……なぜ、いままで、さほどアピールしてこなかったのかなあ。



2011年02月16日


春間近、もうすぐ新年度。部屋の乱れた棚を整理するには好機かもしれない。
レコードの音源をデジタル化できる機器はこれまでも出ているが、
今日試用した「Record to Direct DIGITAL」(ノバック)は、こなれた商品だった。
操作はラク。簡易プレーヤーとしても及第点。1曲ごとの自動ファイル分割にも対応。
この手の商品、レコード針が拾う微妙なノイズも一緒にデジタル化してしまうのが楽しい。



2011年02月15日


地域おこしを担当する公務員との電話、シンクタンクでの会議、今週の講演準備……。
今日の仕事を振り返り、「怒りや困惑こそが、次の一手を生む」と改めて感じる。
新製品・サービスに触れたときに沸き上がる「どうして、こうなっていないの?」という思い。
その憤りが新しいアイデア形成への起爆剤となる。とりわけ、答えの見えにくいジャンルでは。
怒りなり困惑なりを整理して、製品・サービスへの評価軸や提言をまとめるのが、私の仕事。



2011年02月14日


審査委員を務める「いばらきイメージアップ大賞」の表彰式(記者発表会)に出席。
茨城県は、各種の都道府県イメージ調査で、最下位クラスに甘んじている。
これに対して、今回、表彰式に参加した俳優・渡辺裕之氏が、挨拶でひと言。
「イメージって、何でしょうか」「茨城はたとえPRが下手でも、じつに豊かな県なんです」。
まさに、まさに。イメージアップは無論大事だが、だからと浮き足立つ必要はないのだ。



2011年02月12日


人気の新刊『リアル公務員』(英治出版)の著者、町田智弥氏と、かたぎりもとこさんに会う。
町田氏は現役公務員。お役所のおかしさ、哀しさ、そして醍醐味を本書で綴っている。
そんな町田氏の話に耳を傾ける。「集めて、均(なら)して」の習性について、だ。
英知を結集した新規プロジェクトには、凡庸な案に着地させる強大なパワーが働く。
公務員の世界だけを笑うわけにはいかない。企業にも似たような傾向はみられる。



2011年02月11日


近頃いたく感じること。地方からのアピール手法、もう少し考えたほうがいいと思う。
野に咲く素朴な花を、スタイリッシュな花器に挿したり(その珍奇さ狙いにはもう飽きた)。
熱々が身上の田舎料理を、冷めた食材で飾ったり(腕の立つ職人でない限り破綻は必至)。
たとえるなら、そうしたケースが後を絶たない。いちばん野暮ったいことなのに。
18歳の私が上京時にめかし込んだ、とんちんかんな衣装を思い出した。今更ながら赤面。



2011年02月08日


昨夜は、企業経営漫談士協会の催しで、15分間のプレゼンテーション。
全国各地の銘酒を集め、参加者に利き酒を楽しんでもらいながら、
われわれ協会員(経営コンサルタントや私など)の話を聴いていただくという趣向。
参加メンバーは、企業経営層や人事研修担当者から現場の第一線で働く方までと多彩。
私は「よいモノならば売れるのか?」をテーマに、地方の工場や酒蔵の復活劇を紹介した。



2011年02月06日


成熟商品の分野で新しい何かを提示するのは、けっこう難しいもの。
1994年に登場した「クイックルワイパー」(花王)が切り拓いたのが、フロアワイパー市場。
この3月、住友スリーエムが、このカテゴリーに新製品を投入する。
既存のフロアワイパーが苦手だったパンくずやポテトチップくずも見事に取れるという説明。
発売前のサンプルを借りた。これから性能チェックをしてみようと思う。



2011年02月05日


地方の漁協からの依頼を受けて、高級養殖魚の販売戦略を練るべく勉強中。
安全面と品質面の向上にどれほど心を砕いても、
無名なことや、養殖への抵抗感から、既存流通網ではなかなか取り扱ってくれないという。
「天然物でなければ」「養殖は論外」という思い込みを一度おいて、
この漁協の取り組みを公正な視点で評価し、よい戦略を立てたいと考えている。